※本記事にはプロモーションが含まれています。就活塾の羅針盤では、各企業から広告を出稿頂くこともありますが、記事内の評価やランキングに影響を及ぼすことはありません。

既卒でも新卒扱いしてくれる企業はある?
穴場の大手企業はある?
本ページに辿り着いた方は、
・既卒から大手企業に行きたい
・大手は既卒を「新卒枠」で採用している?
・既卒就活は何から始めるべき….?
という不安や悩みを抱えていることだと思います。
「大手企業で安定して働きたい」という希望は、新卒でも既卒でも同じです。
そこで、既卒を新卒扱いしている企業一覧を確認しながら、実際の既卒就活の進め方や裏技まで解説します。

既卒就活から東証プライム大手企業に内定した人にも話を聞きながら解説しますね
既卒から手っ取り早く大手内定を取れる方法も紹介します
既卒から大手企業に行きたい人は、東証プライム企業からスカウトが届くオファー型サイトを試してみたり、既卒や就職留年・就職浪人生向けの就活塾に相談してみたりするのがおすすめです。
就活塾の指導内容やカリキュラム詳細を知りたい人は、就活塾とは?メリット・デメリットを完全網羅を参考にしてみてください。
続いて、既卒を新卒枠で受け入れている企業を業界別に紹介します。
採用サイトに「既卒応募可能」と明確に記載されている企業のみを抽出しました。

「既卒可」って、どこを見れば書いてあるんですか?
求人票の「青少年雇用情報」という欄です。
若者雇用促進法によって、新卒採用を行う企業は既卒者・中退者の応募可否を開示する義務があります。
採用ページの本文に書いていなくても、青少年雇用情報の欄を見れば分かります。
求人票の「青少年雇用情報」欄に書かれていること
・既卒者の応募可否(可/不可)
・応募できる期間(卒業後おおむね1年以内/3年以内/5年以内など)
・中退者の応募可否
・既卒者の入社日
・直近3年間の新卒採用者数と離職者数
⬇︎
「既卒応募 可・卒業後概ね3年以内」と書かれていれば、新卒枠で応募できる
IT・Web業界の穴場企業

ほとんどの就活生が、青少年雇用情報の欄を読んでいません
ここを見るだけで、応募先の候補が一気に増えます
| 会社名 | 所在地 | 特徴 | 採用ページ |
|---|---|---|---|
| キャル株式会社 | 東京都 | ・既卒応募可(卒業後3年以内) ・新卒採用は年間約26人採用 ・研修制度が充実(CAL大学) ・SESのエンジニア派遣が主軸 | 採用サイト |
| 株式会社アイティープロデュース | 東京都 | ・既卒応募可(卒業後3年以内) ・2007年創業の受託開発企業 ・島根に開発拠点(ニアショア) ・転勤なし | 公式サイト |
| SETソフトウェア株式会社 | 東京都 | ・既卒応募可(卒業後3年以内) ・東京・大阪・福岡に拠点 ・ISO27001を取得 ・九州で働きたい人にも◎ | 公式サイト |
| ローグテクノロジーズ株式会社 | 東京都 | ・既卒応募可(卒業後3年以内) ・2018年設立の開発企業 ・秋葉原駅から徒歩4分 ・少数採用で個別に見てもらえる | 公式サイト |
| 株式会社アズールドットネット | 東京都 | ・既卒応募可(卒業後5年以内) ・応募可能期間が異例に長い ・2013年設立、資本金3,800万円 ・ISO9001・Pマーク取得 | 公式サイト |
5社を並べると、IT業界の構造が見えてきます。
既卒を受け入れているのは、SIerやSES(客先常駐)を軸にした企業が中心です。

プログラミングなんて触ったこともないです…
文系で未経験でも本当に大丈夫ですか?
大丈夫です、むしろ、未経験の既卒にとって、SIerやSESは最も現実的な入り口になります。
SIer・SESが既卒に向いている3つの理由
① 研修制度が整っている
→ 未経験を採用する前提で設計されている
② 手に職がつく
→ 学歴ではなくスキルで評価される世界。
⇨ 3年後には「既卒だった過去」より「何ができるか」が問われる
③ 転職市場が広い
→ 開発経験を積めば、自社開発企業や事業会社への転職ルートが開ける
→ IT業界内でのキャリアアップが可能
新卒カードを失った既卒にとって、最大の武器はスキルです。
学歴は変えられませんが、スキルは後から積み上げられますよね。
IT業界は、その積み上げが最も評価されやすい業界です。

ITは「入り口の学歴」より「3年後のスキル」で評価される業界です
既卒の逆転が最も起きやすいのがIT業界です
ただし「客先常駐」には注意
SES(システムエンジニアリングサービス)は、自社ではなく取引先のオフィスで働く仕組みです。
メリットだけでなく、構造的なデメリットもあります。
客先常駐(SES)の3つのデメリット
❌ 配属先を選べない
→ 案件次第で、開発ではなくテストや監視業務だけになることがある
❌ スキルが伸びない案件に当たることがある
→ 3年間ずっと同じ作業だけ、というケースもある
❌ 帰属意識を持ちにくい
→ 自社の同期と会う機会が少なく、孤独を感じやすい
今回の5社の中では、株式会社アイティープロデュースが受託開発を主軸にしています。
受託開発は、自社に持ち帰って開発する形が中心のため、客先常駐のデメリットを避けやすくなります。
常駐を避けたい人は、求人票の事業内容欄で「受託開発」「自社開発」の記載があるかを確認してください。

ただしIT業界は、下請け構造が深いほど労働環境が厳しくなります
「客先常駐だけ」の会社は避けた方がいいので、会社概要・事業内容を細かく確認しましょう
メーカー・製造業界の穴場企業
メーカーの求人倍率は2.33倍です。
特にBtoBメーカーは、消費者向けの商品がないため知名度が低く、応募がそこまで多くありません。
| 会社名 | 所在地 | 特徴 | 採用ページ |
|---|---|---|---|
| 日本ミクロン株式会社 | 長野県 | ・既卒応募可(卒業後3年以内) ・プリント基板の研究開発・製造 ・設立1975年、従業員60人 ・女性社員の割合40% | 公式サイト |
| サンユレック株式会社 | 大阪府 | ・既卒応募可 ・樹脂の化学メーカー ・創業1958年、従業員190人 ・売上高約108億円、海外拠点7ヶ所 | 採用サイト |
| 相互印刷株式会社 | 大阪府 | ・既卒応募可 ・医薬品・化粧品の包装材製造 ・兵庫・大阪・千葉・福岡に工場 ・グリーンプリンティング認定 | 公式サイト |
| 小泉製麻株式会社 | 兵庫県 | ・既卒応募可(卒業後3年以内) ・産業資材メーカー ・創業1890年、130年超の歴史 ・神戸発祥の老舗BtoB企業 | 公式サイト |
4社の共通点として、全てBtoBメーカーで、消費者向けの商品を一切作っていません。

プリント基板とか産業資材とか、正直ピンときません…
ピンとこないから、狙い目なのです。
知名度が低い理由は、消費者に売る商品がないからであって、業績が悪いからではありません。
BtoBメーカーが既卒に向いている3つの理由
・応募が集まらない
→ 学生が名前を知らないため、そもそも競争率が低い
・景気に左右されにくい
→ 医薬品の包装材や産業資材は、需要が急に消えない
・専門性が身につく
→ ニッチな技術ほど、他社が真似できず食いっぱぐれない
小泉製麻株式会社は創業1890年、130年以上続いている会社です。
サンユレック株式会社は売上高約108億円、海外拠点を7ヶ所持っています。
就活生が知らないだけで、いずれも安定した経営基盤を持っています。
ただしメーカーの弱点も注意
BtoBメーカーの3つのデメリット
❌ 勤務地が工場のある地方になる
→ 都会で働きたい人には向かない
❌ 給与の伸びが緩やか
→ 安定はしているが、20代で年収が跳ね上がることは少ない
❌ 転職市場での知名度がない
→ 社名を言っても、転職先の面接官が知らない可能性がある

親に会社名を言っても「どこそれ?」と言われるかもしれません
ただ、取引先を見せれば、大体は納得してもらえますよ
商社・卸売業界の穴場企業
商社を目指す学生は五大商社に殺到しますが、専門商社や卸売企業は応募が集まりません。
流通業の求人倍率は8.77倍で、全業種で最も高い水準です。
| 会社名 | 所在地 | 特徴 | 採用ページ |
|---|---|---|---|
| 山甚物産株式会社 | 東京都・大阪府 | ・既卒応募可(卒業後3年以内) ・寝具・インテリアの専門商社 ・東京・大阪の両本社体制 ・総合職(営業・営業サポート) | 公式サイト |
| 株式会社ポリコール | 東京都 | ・既卒歓迎を明記 ・プラスチック着色剤メーカーの営業 ・食品トレイ・化粧品・自動車部品等に使用 ・学歴不問 | 採用サイト |
| 株式会社ホッカン | 北海道 | ・学歴不問・業種未経験OK ・海苔・乾物のルート営業 ・北海道最大級のシェア、設立53年 ・ほぼ毎日17時半退勤、賞与4ヶ月分 | 公式サイト |
| 丹波ひかみ農業協同組合 | 兵庫県 | ・既卒3年以内応募可を明記 ・JA(農協)の総合職 ・厚労省ユースエール認定企業 | 厚労省認定企業一覧 |
4社に共通しているのは、扱う商材が地味なことです。
寝具、プラスチック着色剤、海苔、農産物。
五大商社が扱うエネルギーや金属と比べて、学生の憧れの対象になりません。

海苔の営業職って、正直テンション上がらないです…
正直な感想だと思います。
ただ、商材の華やかさと働きやすさは、まったく別の話です。
株式会社ホッカンの求人には、ほぼ毎日17時半に定時退勤、賞与4ヶ月分と書かれています。
専門商社・卸売が既卒に向いている3つの理由
・ルート営業が中心
→ 新規開拓のノルマに追われず、既存顧客との関係構築が主な仕事
・学歴より人柄が見られる
→ 取引先との信頼関係が商売の土台。地頭より誠実さが評価される
・生活必需品を扱う会社は潰れにくい
→ 寝具も食品も、景気が悪くても需要が消えない

商社・卸売業界だと、営業職や人事などで募集人数が多いです
第二新卒の求人を出している企業も多いので、人手不足だと推測されます
ただし卸売業界には構造的な弱点がある
専門商社・卸売の3つのデメリット
❌ 中抜き構造がなくなるリスクがある
→ メーカーが小売と直接取引を始めると、卸売の存在意義が薄れる
❌ 給与水準は五大商社と大きく違う
→ 「商社」という言葉のイメージで入ると、年収でギャップを感じる
❌ 個人の裁量が小さいことがある
→ 既存顧客との取引が固まっており、新しい挑戦がしにくい会社もある

五大商社の年収に憧れて入ると、確実にギャップを感じます
「定時で帰れて安定している」という価値で選ぶなら、良い選択肢です
建設・インフラ・物流業界の穴場企業
建設業の求人倍率は8.55倍です。
既卒にとって、人手不足が顕著な業界なため、最も内定を取りやすい業界の一つです。
3社に共通しているのは、大手企業のグループ会社であることです。
日本海建興は北陸電力グループ、日通NECロジスティクスはNECの物流子会社です。

親会社の北陸電力もNECも、既卒じゃ絶対無理ですよね?
親会社は、確かに難しいですが、グループ会社は既卒を受け入れています。
親会社の名前で応募が殺到する一方、子会社の存在は就活生に知られていないからです。
大手グループ会社が既卒に向いている3つの理由
・親会社の看板が使える
→ 「北陸電力グループ」と言えば、地元では信用される
・仕事が安定して回ってくる
→ 親会社からの受注があるため、営業で苦労しない
・福利厚生が親会社準拠のことが多い
→ 日通NECロジスティクスは年間休日125日
日本海建興株式会社は、北陸電力の有価証券報告書に子会社として記載されています。
親会社が上場企業である以上、財務状況は公開情報で確認できます。
ただし子会社には子会社の弱点がある
大手グループ会社の3つのデメリット
❌ 出世に天井がある
→ 役員ポストが親会社からの出向者で埋まる会社もある
❌ 親会社の方針に振り回される
→ 親会社の業績が悪化すると、子会社が真っ先に整理対象になる
❌ 建設・物流は労働環境の当たり外れが大きい
→ 現場によって残業時間が大きく変わる

2024年から建設業にも残業の上限規制(原則月45時間)が適用されました
ただ対応が遅れている会社も残っているので、離職者数の欄は必ず見てください
※日通NECロジスティクスは、年度によって既卒枠の募集状況が変動しています。
小売・サービス業界の穴場企業
小売・サービス業界は、人物重視・学歴不問で既卒から内定を獲得しやすい業界です。
3社に共通しているのは、学歴より人柄を見る採用方針です。
接客業は、地頭の良さより、目の前の人に誠実に向き合えるかが問われる仕事だからです。
小売・サービスが既卒に向いている3つの理由
・学歴フィルターがほぼ存在しない
→ 人物重視の採用が徹底されている
・上場企業でも既卒を受け入れている
→ 株式会社チヨダは東証上場、約900店舗を展開
・大手グループの傘下企業が狙える
→ ミニット・アジア・パシフィックは青山商事の完全子会社
「上場企業だから既卒は無理」という思い込みは、事実と違います。
株式会社チヨダは上場企業でありながら、既卒応募可を求人票に明記しています。
ただし小売・サービスは離職率が高い
小売・サービスの3つのデメリット
❌ 土日祝が休みにならない
→ 友人や家族と休みが合わなくなる
❌ 店舗配属で全国転勤の可能性がある
→ 数年ごとに引っ越しが発生する会社もある
❌ 離職率が業界全体で高い
→ 入りやすい反面、辞める人も多い

入りやすいけど、結局すぐ辞めるってことですか…
会社によります。
同じ小売でも、離職率には大きな差があります。
おすすめの確認方法は、実際の店舗に足を使って見学しに行ってみることです。

店舗に行けるのは、小売だけの特権です
Webの口コミより、自分の目で見た現場の方が正確ですよ
「既卒でも新卒扱いなら、大手企業にも希望が持てるかもしれない」
と、思う人もいますが、結論から言えば、期待と現実の間には、はっきりとした差があります。

新卒扱いされるなら、大手も狙えるってことですよね…?
新卒と既卒のデータを比較しながら、残念ながら既卒が新卒に勝てない理由を解説します。

厳しい話から始めますが、目を逸らさず読んでほしいです
現実を知ることが、遠回りに見えて一番の近道です
既卒内定率と大手入社率の差をデータから考察
大卒新卒の就職率は98.0%です。
つまり、大学を出た人のほぼ全員が、卒業と同時にどこかの会社で働き始めています。
一方、既卒で就活をしている人のうち、内定を持っているのは半数程度にとどまります。
新卒の就職率は98.0%


新卒は、ほぼ全員が就職できてるのに、既卒の自分は取り残されたってことですか…
しかし実態として、98.0%には、就職を諦めた人や、進路を決めずに卒業した人は含まれていないからです。
(この調査での全体の分母は「就職を希望する人」という定義です)
本当に見るべきなのは、ストレート新卒の就職率ではなく、既卒が「どこに入社できているか」ですよね。
大手(1,000人以上)に入社した既卒は36.4%

既卒の内定先・従業員規模の内訳
・1,000人以上:36.4%(前年比9.9pt減)
・300〜1,000人未満:29.8%(前年比13.7pt増)
⬇︎
内定を取れた既卒でも、3人に2人は大手以外に入社している
出典:マイナビキャリアリサーチLab「2024年度 既卒者の就職活動に関する調査」
資料はこちら
上記のデータから読み解ける内容としては、既卒就活生の中で「大手人気が減少している」ということです。
従業員数1,000名以上の大手企業から内定を獲得していても、入社意思の最も高い企業は、中小・ベンチャー企業が多くなっている状況でした。

「大企業がとにかく人気」という先入観がありましたが、現実はそうではないみたいですね
※既卒の調査は有効回答数235名です。傾向として捉えてください。
「応募可能」だが内定獲得可能性は低い
既卒を受け入れる企業は増えましたが、実際に採用されているのはストレートの新卒が多いです。
経歴のきれいな新卒を好み、既卒は「何かあった人」として、採用失敗のリスクと捉えられるからです。

応募できるのに、結局採用されないってことですか…?
残念ながら、同じ選考に新卒が並んでいれば、そうなります。
採用担当者の立場で考えれば、理由は明確ですよね。
人事が既卒を避ける理由
・新卒は「一度も脱落していない」という安心感がある
・既卒は「なぜ決まらなかったのか」という疑いから選考が始まる
・人事は、社内で採用の失敗を問われる立場にいる
・同じ能力なら、説明のいらない新卒を採る方が安全
⬇︎
既卒は、能力ではなく「リスク」で落とされている
人事も会社員です。
採用した人材が早期に辞めれば、自分の責任になります。
だからこそ、わざわざ説明が必要な既卒より、経歴に傷のない新卒を選びます。
「既卒歓迎」と書いてあっても、新卒と並べば新卒が勝つ。
これが、就活市場の本当の状態です。

綺麗事を言うつもりはありません
新卒と同じ土俵で殴り合っても、既卒は勝てないです
ただし、勝ち目がないわけではありません。
新卒が殺到する企業を避ければいいだけです。
次章では、既卒が現実的に内定を取れる「穴場企業」の狙い方を解説します。
「既卒が新卒と同じ土俵で戦っても勝てない」という話をしました。
では、どうすればいいのか。
答えはシンプルで、新卒が殺到しない場所を選ぶことです。

結局、大手企業は諦めろってことですか…?
違います、諦めるのは「有名企業」であって、「大手企業」ではありません。
この2つは、まったく別の話です。

就活生が知っている企業なんて、日本の会社のうち0.1%もありません
残りの99.9%に、狙い目の穴場企業があります
倍率構造から見る「知名度と内定難易度」の関係
内定の難易度を決めているのは、企業の規模ではなく「応募が集中するかどうか」です。
従業員5,000人以上の大企業の求人倍率は0.34倍。
一方、従業員300人未満の企業は8.98倍です。
大企業0.34倍、300人未満8.98倍

従業員規模別の大卒求人倍率(2026年卒)
・5,000人以上:0.34倍
・1,000〜4,999人:1.05倍
・300〜999人:1.43倍
・300人未満:8.98倍
⬇︎ 椅子取りゲームに例えると
・5,000人以上:学生10人に対して椅子3脚
・300人未満:学生1人に対して椅子9脚
出典:リクルートワークス研究所「第42回 ワークス大卒求人倍率調査(2026年卒)」
資料はこちら

26倍以上も違うんですね…
見落としてはいけないのが、企業の規模と知名度は比例しないという点です。
従業員1,000人〜4,999人の企業でも、求人倍率は1.05倍。
十分に大きい会社でも、名前が知られていなければ応募は集中しません。
学歴フィルターも同じ理屈です。
フィルターは、大量の応募を捌ききれない企業が使います。
応募が数百人しか来ない企業は、そもそも足切りをする必要がありません。
一人ひとりのESを読み、面接で話を聞いてくれます。

Fランでも既卒でも、まず「読んでもらえる」土俵に立つことが先決です
読まれずに落ちるのが、一番もったいない
穴場企業には主に8つのタイプがある
穴場企業と聞いて多くの人が思い浮かべるのは、大手の子会社です。
しかし、子会社は8つあるうちの1つに過ぎません。
| タイプ | 穴場の理由 |
|---|---|
| 大手グループの子会社・孫会社 | ・親会社の知名度に隠れて応募が集まらない ・福利厚生は親会社準拠のことも多い |
| 家族経営・オーナー企業 | ・学歴より人柄や熱意が通りやすい |
| 地元の有名企業 | ・地方では誰もが知る優良企業 ・Uターン就活と相性が良い |
| BtoB企業 | ・消費者向けの商品がないため無名 ・しかし高収益な会社が多い |
| 地方本社の上場企業 | ・都心の同規模企業より採用倍率が低い |
| 人手不足業界の優良企業 | ・建設・物流・インフラなど ・学生人気が少ないので既卒に寛容 |
| 社歴の浅い企業 | ・新卒プロパー社員がまだ少ない ・既卒でもポジションを取りやすい |
| 急成長中のベンチャー | ・新卒採用の型が固まってない ・既卒かどうかを気にしない文化 |
最も見落とされているのが、人手不足業界という点です
同じ調査の業種別データを見ると、狙い目がはっきりします。
金融0.21倍、建設8.55倍

【学生が集まらない業種】
・流通業:8.77倍
・建設業:8.55倍
・製造業:2.33倍
【学生が殺到する業種】
・金融業:0.21倍
・情報通信業:0.28倍
・サービス業:0.41倍
出典:リクルートワークス研究所「第42回 ワークス大卒求人倍率調査(2026年卒)」
資料はこちら
金融業は0.21倍、学生5人に対して椅子が1脚しかありません。
建設業は8.55倍、学生1人に対して椅子が8脚以上あります。
業界を1つ変えるだけで、難易度が40倍変わります。
「大手に行きたい」と言いながら金融や情報通信ばかり受けている既卒は、わざわざ最も狭い門に並んでいることになります。

建設業は「キツそう」というイメージだけで避けられがちです
施工管理だけでなく、営業・企画・事務系の募集も普通にありますよ
ただし、倍率が低いという理由だけで選ぶのは危険です。
人が集まらない会社には、集まらないだけの理由が隠れていることもあります。
倍率の低い企業の中から、実際に働きやすい企業を選び抜く方法は、後半で解説します。
「聞いたことがない」=「悪い会社」ではない
企業の知名度は、広告費をいくら使ったかで決まります。
会社の実力とは、まったく関係がありません。

親や友達に「どこの会社?」と聞かれた時に、説明できない会社は嫌です…
気持ちは分かります。
ただ、経済産業省は、世界のニッチ分野でトップシェアを持つ日本企業を選定しています。
世界シェアトップの日本企業113社
グローバルニッチトップ企業100選
・経済産業省が選定する、世界市場で高いシェアを持つ優良企業
・2020年版では、応募249社の中から113社が選定
・選定基準は、世界シェア10〜20%以上を確保していること
・中小企業から大企業まで幅広く選ばれている
出典:経済産業省「2020年版グローバルニッチトップ企業100選」
資料はこちら
・ミクロン精密株式会社
・レオン自動機株式会社
・関東精機株式会社
・株式会社フコク
・NITTOKU株式会社
・株式会社industria
・株式会社ジャムコ
・ユニオンツール株式会社
・ナブテスコ株式会社
・THK株式会社
・日機装株式会社
・日進工具株式会社
・株式会社小森コーポレーション
・ユナイテッド・プレシジョン・テクノロジーズ株式会社
・日本分析工業株式会社
・株式会社環境経営総合研究所
・碌々産業株式会社
・株式会社モリカワ
・田中科学機器製作株式会社
・株式会社ソディック
・株式会社昭和真空
・株式会社ソノテック
・牧野フライス精機株式会社
・アドバンス理工株式会社
・大同工業株式会社
・土肥研磨工業株式会社
・株式会社武田機械
・株式会社松浦機械製作所
・日精エー・エス・ビー機械株式会社
・セラテックジャパン株式会社
・太平洋工業株式会社
・兼房株式会社
・オーエスジー株式会社
・株式会社トヨテック
・株式会社東郷製作所
・マルヤス工業株式会社
・株式会社志水製作所
・旭サナック株式会社
・フジクリーン工業株式会社
・株式会社山田ドビー
・三菱重工工作機械株式会社
・株式会社ホリゾン
・日伸工業株式会社
・株式会社オーケーエム
・株式会社イシダ
・カンケンテクノ株式会社
・二九精密機械工業株式会社
・株式会社ナベル
・株式会社片岡製作所
・株式会社鶴島製作所(原文表記に一部判読困難な文字あり)
・理光フロートテクノロジー株式会社
・株式会社福井製作所
・株式会社神崎高級工機製作所
・川崎重工業株式会社
・伊東電機株式会社
・株式会社ニッカリ
・泉鋼業株式会社
・株式会社マキタ
・株式会社技研製作所
・藤井精工株式会社
・三州産業株式会社
・株式会社C&A
・株式会社グラノプト
・東洋合成工業株式会社
・パウダーテック株式会社
・田中貴金属工業株式会社
・旭化成株式会社
・JFEスチール株式会社
・株式会社フルヤ金属
・中興化成工業株式会社
・ナミックス株式会社
・日華化学株式会社
・株式会社ミツヤ
・株式会社ダイドー電子
・愛知製鋼株式会社
・朝日インテック株式会社
・フタムラ化学株式会社
・株式会社ジェイテックコーポレーション
・第一稀元素化学工業株式会社
・白石工業株式会社
・株式会社大阪チタニウムテクノロジーズ
・帝國製薬株式会社
・ニッポン高度紙工業株式会社
・廣瀬製紙株式会社
・旭有機材株式会社
・株式会社JEOL RESONANCE
・横河電機株式会社
・株式会社電子制御国際
・京西テクノス株式会社
・レーザーテック株式会社
・株式会社ニューフレアテクノロジー
・東京応化工業株式会社
・株式会社白山
・株式会社コイケ
・イビデン株式会社
・高砂電気工業株式会社
・湖北工業株式会社
・オプテックス株式会社
・株式会社SCREENグラフィックソリューションズ
・エスペック株式会社
・テイカ株式会社
・フィガロ技研株式会社
・株式会社パトライト
・古野電気株式会社
・大塚テクノ株式会社
・マニー株式会社
・興研株式会社
・ダイナミックマップ基盤株式会社
・株式会社アタゴ
・株式会社流機エンジニアリング
・山八歯材工業株式会社
・萩原工業株式会社
・株式会社白鳳堂
2020年版「グローバルニッチトップ企業100選」選定企業一覧より引用
選ばれた113社の名前を、就活生はほとんど知りません。
知らない理由は単純で、テレビCMを打つ必要がないからです。
就活生が名前を知っている企業の大半は、消費者に商品を売る会社です。
知名度とは、就活生の人気投票の結果であって、会社の実力の証明書ではありません。

私も就活生の頃は「知らない会社=格下」だと本気で思っていました
ただの無知でしたね
とはいえ、無名企業なら全部OKという話ではありません。
無名で、かつ本当にブラックな企業も当然あります。
見るべきポイントを切り分けてください。
無名企業を見るときの視点
❌ 知らない会社だから不安
→ ただの知名度の話。判断材料にならない
⭕️ 離職率・平均年収・残業時間はどうか
→ 本当に見るべきは中身
同じ既卒でも、内定を取れる人と取れない人がはっきり分かれます。
能力の差ではなく、「既卒になった事実」をどう扱っているかの違いです。

既卒っていう時点で、もう不利は確定してますよね…
不利なのは事実です。
ただし、企業が本当に見ているのは、既卒という結果ではありません。
内定を取る人と取れない人の違いを、順番に見ていきます。

既卒であることは、面接で必ず突っ込まれます
逆に言えば、そこさえ準備すれば勝負できるということです
既卒で内定獲得しやすい人の特徴
内定を取る既卒には、共通点があります。
空白期間を隠さず、自分の言葉で説明できることです。
既卒から内定獲得しやすい人の5つの特徴
・既卒になった理由を、自分の言葉で説明できる
・卒業後に何が変わったのかを語れる
・志望先を絞り込み、志望理由が具体的
・有名企業だけでなく、穴場企業も受けている
・卒業後すぐにスタートしている
最も差がつくのは、卒業後の変化を語れるかどうかです。
マイナビの調査によると、企業が既卒者に期待していることの上位は「卒業後の経験による成長や気づき」と「入社したいという熱意」で、どちらも6割を超えていました。
企業が既卒者に期待していること
・卒業後の経験による成長や気づき:6割超
・入社したいという熱意:6割超
⬇︎ 逆に言えば
資格やスキルを慌ててアピールするより、「卒業後に自分がどう変わったか」を語れる方が刺さる
出典:マイナビキャリアリサーチLab「既卒就活の変遷」
資料はこちら
アルバイトでも、資格の勉強でも、家業の手伝いでも構いません。
その期間に何を感じ、何が変わったのかを言葉にできる人が、内定を取っています。

慌ててTOEICや簿記を取りに走る人が多いですが、優先度は低いです
資格より「既卒期間を通じて振り返った気づき」を語れる方が刺さります
既卒で苦戦しやすい人の特徴
苦戦する既卒にも、はっきりした共通点があります。
既卒になった事実を、隠すか、他人のせいにしていることです。
苦戦しやすい人の5つの特徴
・「大学が悪い」「企業が悪い」と他責にする
・空白期間を嘘でごまかす
・有名企業だけを受け続けている
・「既卒ですみません」と卑屈になりすぎる
・動き出しが遅く、空白期間が伸び続けている

正直、面接で本当のことを言うのが怖いです
就活をサボっていた、なんて言えません…
気持ちは分かりますが、嘘は必ずバレます。
人事は、何百人の就活生と面接しており、話の矛盾にすぐに気が付きます。
「留学準備をしていた」と言えば、なぜ、留学に行かなかったのかと聞かれます。
「公務員試験を目指していた」と言えば、勉強内容や受験結果を聞かれます。
取り繕った理由は、深掘りされた瞬間に崩れますからね。
嘘をつくより、正直に言った方が受かる
❌「留学の準備をしていました」(嘘)
→ 「なぜ行かなかったのですか?」で崩壊する
⭕️「就活の準備が遅れ、動き出せませんでした」(事実)
→ その後の反省と行動を語れば、誠実さとして伝わる

人事は、失敗した学生を責めたいわけではありません
失敗から何を学んだのかを知りたいだけです
既卒になった理由の伝え方【面接回答例つき】
既卒になった理由を面接で伝える時は、正攻法の型があります。
「事実 → 反省 → 変化 → 今」の順に話せば、どんな理由でも前向きに伝わります。
既卒の理由を伝える4ステップ
① 事実:何があったかを短く、正直に言う
② 反省:何が足りなかったのかを自分の言葉で認める
③ 変化:卒業後に何を考え、何を行動に移したか
④ 今:だからこそ、この会社で何をしたいのか
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①②を長く話さない。時間の大半は③④に使う
ケース別に、実際の回答例を用意しました。
自分に近いものを土台に、自分の言葉へ置き換えてください。
回答例① 就活に出遅れた・準備不足だった場合
在学中は、自分が何をしたいのかを決めきれないまま時間が過ぎ、本格的に動き出したのが4年の秋でした。準備不足のまま選考に臨み、結果を出せませんでした。
原因は、企業を調べる前に、自分自身を理解していなかったことだと考えています。
卒業後は、働くことの意味を知るために物流倉庫でアルバイトを続けました。現場では、仕組みを少し変えるだけで作業効率が大きく変わることを実感し、業務を改善する仕事に関心を持つようになりました。
御社の物流業務に携わりたいと考えているのは、その経験があるからです
謝罪から入らない点がポイントです。
事実を認めた上で、原因を自分の中に見つけ、行動につなげています。
回答例② 内定は取れたが納得できず辞退した場合
在学中に内定はいただきましたが、内定先の事業内容を自分が全く理解できていないことに気づき、辞退しました。
就職活動の軸を持たないまま、選考が進んだ企業を選ぼうとしていたことが原因です。
卒業後は、興味のある業界の企業を10社以上調べ、実際に働いている方の話を聞く機会も作りました。
安易に決めず、納得して入社したいと考えたからこそ、今こうして御社を志望しています
内定辞退は、伝え方を誤ると「またすぐ辞めるのでは」と警戒されます。
「逃げた」ではなく「基準を持って選び直した」という筋道で話してください。
回答例③ 病気・家庭の事情があった場合
在学中、家族の介護が必要な時期が重なり、就職活動を続けることが難しくなりました。
現在は状況が落ち着き、家族の理解も得た上で、就職活動に専念できる環境が整っています。
業務に支障が出ることはありません。
その期間に、限られた時間で優先順位をつけて動く習慣が身につきました。
今は、腰を据えて長く働ける環境で力を発揮したいと考えています」
病気や家庭の事情は、詳細を語る必要はありません。
企業が知りたいのは、今は問題なく働けるのかという一点です。
「現在は解決している」と明確に伝えることを優先してください。

正直に言っても、大丈夫なんですね…
少し気持ちが軽くなりました
最後に、避けるべき言い方をまとめます。
面接で言ってはいけない3つの言葉
❌「既卒ですみません」
→ 卑屈さは伝染する。謝る必要はない
❌「御社が第一志望です」だけで終わる
→ 熱意は具体性でしか伝わらない。何をしたいかまで語る

回答例は、そのまま暗記しても不自然になります
「事実→反省→変化→今」の型だけ借りて、中身は自分の経験で埋めてください
企業一覧に載っているのは、Calude AIが取り上げた数十社だけです。
(オリジナルのプロンプトを使用しているので、単純に聞いても同じ粒度の回答は返ってきません)
日本には数百万社の企業があり、既卒可の求人は毎年入れ替わります。
本当に必要なのは、企業リストではなく、自分で穴場企業を掘り当てる手順です。

結局、自分で探せないと意味がないってことですか…
探し方を4つ紹介します。
社員口コミサイトでの探し方・見るべきポイント
エージェントから紹介された企業に応募する前に、社員口コミサイトで裏取りをしましょう
人が集まらない会社には、集まらないだけの理由が隠れていることがあるからです。
口コミサイトで必ず見る4項目
・「退職検討理由」の投稿:辞めた人が何に耐えられなかったかが分かる
・「入社後のギャップ」の投稿:求人票と現場の距離が分かる
・平均残業時間:45時間を超えていないか
・20代の投稿があるか:若手が定着していない会社は投稿自体が少ない
星の数(総合評価)から見ると、判断を誤ります。
評価の高低より、退職理由の中身を読む方が、はるかに実態が分かります。
また、口コミは辞めた人が書く傾向が強く、ネガティブに寄ります。
1件の激しい投稿で会社を切り捨てず、同じ不満が複数の投稿で繰り返されているかを見てください。

星3.0の会社を「微妙」と切るのはもったいないです
無名企業は投稿数が少なく、数件で平均が大きく動くからです
Yahoo知恵袋・note記事などのリアルな情報の探し方
口コミサイトに投稿がない会社は、Yahoo知恵袋とnoteで探してください。
従業員数十人の会社は、口コミサイトに1件も投稿がないことが珍しくありません。
具体的な検索キーワード
・「◯◯株式会社 評判」(Yahoo知恵袋内で検索)
・「◯◯株式会社 やめとけ」(不安要素を先に潰す)
・「既卒 内定 note」(内定した既卒の体験談を読む)
・「◯◯業界 既卒 note」(業界別の生々しい入社後の話)
知恵袋とnoteでは、読み方が変わります。
知恵袋は「不安の答え合わせ」に使ってください。
就活生が投げた不安に、実際に働く社員や元社員が答えている投稿が拾えます。
noteは「入社後の解像度を上げる」ために使ってください。
既卒から内定を取った人が、何月に何を始め、何社受けたのかを時系列で書いていることがあります。
面接で語る志望動機の材料は、企業サイトよりnoteの体験談から出てきます。

でも、匿名の投稿って信じていいんですか?
鵜呑みにしないでください。
匿名の投稿は、書いた人が本当に社員なのかを確認できません。
知恵袋やnoteで見つけた情報は「面接で確認する質問の材料」として使ってください。
「残業が多いらしい」と書かれていたなら、面接で繁忙期の働き方を質問すればいいだけです。
厚労省認定「ユースエール企業」から探す
ブラック企業を避けたい既卒にとって、最も効率的な探し方が「ユースエール認定企業」です。

国が労働環境を審査して認定した企業だけが、一覧に載っているからです。
認定は全国1,329社(2024年9月末時点)
ユースエール認定を受けるための主な基準
・新卒などで入社した正社員の離職率が20%以下(直近3事業年度)
・正社員の月平均所定外労働が20時間以下
・有給休暇の取得率が平均70%以上、または年間平均10日以上
・人材育成方針と教育訓練計画を策定している
・対象は従業員300人以下の中小企業
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離職率・残業・有給の3点を国が確認済みの企業だけが認定される
出典:厚生労働省「ユースエール認定制度」
資料はこちら
認定企業は、若者雇用促進総合サイトで都道府県ごとに一覧化されています。
企業ページには、直近3年の採用者数・離職者数・平均残業時間・有給取得日数が数字で並んでいます。
口コミを読み漁らなくても、労働環境の実態が最初から公開されている状態です。
ユースエール認定企業一覧の使い方
① 若者雇用促進総合サイトの認定企業一覧を開く
② 志望する都道府県をクリックする
③ 気になる社名の企業ページで、離職者数と残業時間を確認する
④ 青少年雇用情報の欄で、既卒応募の可否を確認する
ユースエール認定企業一覧はこちら

認定企業は建設・製造・福祉が中心で、まさに穴場業界と重なります
注意点が1つあります。
認定の対象は従業員300人以下の中小企業なので、一覧に大手企業は載っていません。
大学キャリアセンター・OB訪問を使い倒す
卒業していても、母校のキャリアセンターは使えます。
「卒業生も相談可」としている大学が多く、既卒だからと追い返されることはほとんどありません。

正直、内定を取れずに卒業した身で顔を出すのは気まずいです…
気まずさで避けるには、失うものが大きすぎます。
キャリアセンターには、大学に直接届いた学校推薦求人と、卒業生の就職先データが蓄積されています。
ナビサイトに載っていない中小企業の求人が、大学宛に届いていることがあります。
穴場企業を探す上で、最も労力が少ない情報源です。
キャリアセンターで必ず聞くこと
・大学に直接届いている求人票を見せてもらう
・過去5年で、卒業生がどの企業に入社したかを聞く
・既卒でも応募できる求人があるかを確認する
・OB・OG名簿を閲覧できるか確認する
OBOG訪問も、実施している就活生は多くありません。
マイナビの調査では、OB・OG訪問を経験した学生は25%でした。
OB訪問の経験者は4人に1人

OB・OG訪問をしなかった理由
・必要性を感じない:26.7%
・申し込み方法や手順が分からない:20.3%
・希望する企業に学校の先輩がいない:14.9%
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訪問した学生のうち、75.0%が「次の選考に進みたい」と感じている
出典:マイナビ「2027年卒 大学生キャリア意向調査5月<学生のOB・OG訪問経験>」(有効回答1,841名)
資料はこちら
75%の学生が、OBOG社員に会わないまま選考を受けています。
既卒が新卒に勝てる数少ない土俵が、時間の使い方です。
在学中と違い、授業も研究室もありません。
平日の昼間に社員へ会いに行ける既卒は、新卒より圧倒的に動けます。

時間があることを、既卒は引け目に感じすぎです
動ける時間の多さは、そのまま武器になります
ここまで、既卒でも狙える企業と探し方を紹介してきました。
ただ、実際に一人でやり切れる既卒の人は、そう多くありません。

正直、一人で全部やる自信がないです…
でも、既卒向けの就活塾ってお金がかかりますよね?
お金は必要です、だからこそ、就活塾を無理に勧めるつもりはありません。
自力での就活・既卒向けエージェント・就活塾の3つを並べて、それぞれの限界と向いている人を率直にお伝えします。

就活塾に行かなくても内定は取れます
ただ、一人だと詰みやすいポイントがあるのも事実です
自力就活で穴場企業を探し切ることの限界
独力の最大の壁は、モチベーションの維持です。
穴場企業を探す作業そのものは、時間さえかければ誰でもできます。
問題は、その時間を一人で確保し続けられるかどうかです。
独力で進めるときに詰まりやすい3つのポイント
❌ 企業を探す時間が確保できない
→ 求人票の青少年雇用情報を1社ずつ開く作業は、想像以上に地味で重い
❌ 書類や面接の改善点が分からない
→ 落ち続けても、原因を教えてくれる人がいない
❌ 既卒理由の伝え方を一人で作れない
→ 自分の失敗を客観視するのは、他人の助けなしでは難しい
特に厳しいのが、2つ目です。
選考に落ちても、企業は理由を教えてくれません。
何が悪かったのか分からないまま次の選考に進むため、同じ失敗を繰り返します。
在学中であれば大学のキャリアセンターに相談できましたが、卒業後は使いにくくなります。

ES添削を自分でやるのは、自分の答案を自分で採点するようなものです
どうしても甘くなります
ただし、独力が向いている人もいます。
独力で進めても問題ない人
・在学中にある程度、選考を経験している
・落ちた原因を自分で言語化できている
・毎日、決まった時間に作業を続けられる
・壁打ち相手(友人・先輩・親)が身近にいる
4つとも当てはまるなら、お金を払う必要はありません。
この記事で紹介した探し方を実行すれば、内定は取れます。
既卒に強い就活エージェントという選択肢
就活エージェントは、無料で使えます。
企業から成功報酬を受け取る仕組みのため、求職者側は費用がかかりません。
就活エージェントのメリット
・完全無料で使える
・求人を紹介してもらえるため、企業を探す手間が省ける
・書類添削や面接対策も受けられる
・エージェント経由だと選考が有利になることもある

無料なら、使わない理由がないですよね?
使うべきです。
ただし、仕組みを理解した上で使ってください。
就活エージェントの3つの注意点
❌ 紹介される企業に偏りがある
→ エージェントと契約している企業しか紹介されない
→ この記事で紹介したような穴場企業は、紹介対象外のことが多い
❌ 早く決めさせようとする力学が働く
→ 内定が出て初めて報酬が入るため、決断を急かされることがある
❌ 担当者の質に差がある
→ 担当が新人だと、既卒特有の悩みを理解してもらえない
既卒特化エージェントが紹介できるのは、エージェントに求人を出している企業だけです。
日本ミクロンや日本海建興のような、自社で直接採用している企業は紹介されません。

エージェントは「求人の入り口」として使うのが正解です
既卒向けの就活エージェントは沢山増えていますが、当サイトおすすめはUZUZです
既卒生の支援実績が多く、既卒ならではの悩みや選考対策にも強いからです
既卒就活専門のUZUZ

UZUZは、既卒・フリーター支援で圧倒的な実績を持っています。
ブラック企業を徹底的に排除する基準を設けているため、「焦って変な会社に入りたくない」という慎重派な人にも選ばれています。

アドバイザーがとにかく親切であるという口コミが多いです
UZUZ(ウズキャリ)の特徴
・既卒、フリーターの内定獲得実績がトップクラス
・入社後定着率93%以上!ブラック企業を徹底排除
・一人あたり平均20時間以上の手厚いサポート
・理系やITエンジニア未経験からの逆転就職に強い
既卒特化コースがある就活塾という選択肢
就活塾は、有料です。
エージェントと違い、相談する就活生側がお金を払います。
・無料の就活エージェントと有料の就活塾の違いは?
・わざわざお金を払って通う価値は?
・メリットやデメリットは?
という疑問をお持ちの人も多いでしょう。
両者のビジネスモデルを紐解き「誰がお金を払っているか」の違いを考察することで、答えが見えてきます。
横にスクロールできます ⇨
| 就活エージェント | 就活塾 | |
|---|---|---|
| 目的 | 企業と学生のマッチング | 納得できる内定の獲得 |
| 料金 | 完全無料 | 有料 |
| 企業紹介の有無 | 有り | 無し (一部、有り) |
| メリット | ・無料でプロに相談できる ・知らない企業を紹介してもらえる ・非公開の選考ルートに乗れることがある | ・自己分析の深堀りを講師と一緒にできる ・特定企業ではなく、第一志望対策に集中できる ・プロ講師からES添削や面接対策を受けられる |
| デメリット | ❌大手人気企業の求人はほぼ無い ❌担当者に当たり外れがある ❌強引に選考ルートに乗せられやすい | ❌費用の負担が大きい ❌本人のやる気がないと成果に繋がらない ❌悪質な就活塾だとお金も時間も無駄にする |
| サポートの手厚さ | 広くて浅い | 深く濃い |
| こんな人におすすめ | ・1社でも多く内定が欲しい ・無料でプロの意見を聞きたい ・選考を進めて面接慣れしたい | ・倍率の高い難関大手企業に行きたい ・学歴フィルターを突破したい ・就活への不安が強く手厚いサポートが欲しい |

就活エージェントのお金の流れは、「採用企業→就活エージェント」です。
1名当たりの採用成功フィーは、約50万円〜100万円です。
(厚生労働省委託調査「採用における人材サービスの利用に関するアンケート調査」より引用)

就活エージェントは、私が入社すれば大金が貰える仕組みなんですね…
だから無料でもあんなに親切なんですね
一方で、就活塾のビジネスモデルも確認しましょう。

就活塾のサービス内容やメリット・デメリットは、下記の記事で詳しくまとめて解説しています。

就活塾の料金相場は、約30万〜60万円と高額ですが、就職活動を成功させるための先行投資だと思えば、そこまで高い金額ではありません
既卒専門コースのある就活塾であれば、既卒ならではの対策が受けられるので価値は高いです
既卒専門コースのある就活塾

「ホワイトアカデミー」は、完全マンツーマン指導でホワイト企業への内定保証がある就活塾です。
数ある就活塾の中でも、「既卒、中退、就職浪人生向けコース」や「就職留年生向けコース」があり、内定がもらえないまま卒業に差し掛かっている人でも対策してもらえます。
ホワイト企業への内定率が100%なので、ブラック企業を避けたい人にもおすすめです。
・ホワイト企業への内定率100%
・上場企業で活躍する人気講師が多数在籍
・失敗しない新卒キャリアの選択ができる
・無内定の場合、全額返金保証有り
※内定率100%はカリキュラムを消化した24卒, 25卒の実績
※カリキュラム受講完了の場合のみ

無料相談会はオンラインもありますし、相談だけでもOKです
就活塾・エージェント・独力の比較表
3つの選択肢を並べます。
どれが正解かは、あなたの状況によって変わります。
| 項目 | 独力 | エージェント | 就活塾 |
|---|---|---|---|
| 費用 | 0円 | 0円 | 17万円〜 |
| 紹介企業 の範囲 | 制限なし (自分次第) | 契約企業 のみ | 制限なし (志望先を対策) |
| 穴場企業 を狙える | ◯ | △ | ◯ |
| ES・面接 の添削 | × | ◯ | ◎ (回数無制限も) |
| 既卒理由 の言語化 | × | △ | ◎ |
| 決断を 急かされる | なし | あり | なし |
結論を言うと、独力とエージェントは併用が基本です。
どちらも無料なので、使わない理由がありません。
その上で、書類や面接で落ち続けている人だけが、就活塾を検討してください。
おすすめの進め方
① まずエージェントに登録する
(無料・企業を紹介してもらう)
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② 並行して、自分でも穴場企業を探す
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③ 10社ほど受けても書類が通らない場合
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④ 就活塾の無料相談へ
(契約は必須ではない)
いきなり就活塾に申し込む必要はありません。
無料でできることを先に全部やってから、それでも詰まったときの選択肢として持っておいてください。
最後に、既卒を新卒扱いする企業に関するよくある質問を見ていきましょう。
既卒が新卒扱いされるのは卒業後何年まで?
ただし3年はあくまで下限であり、企業ごとに幅があります。
記事内で紹介した株式会社アズールドットネットのように、卒業後5年以内まで応募可としている企業も存在します。
逆に「卒業後1年以内」と短く区切っている企業もあるため、年数は求人票の青少年雇用情報欄で1社ずつ確認してください。
出典:厚生労働省「3年以内既卒者は新卒枠で応募受付を」
資料はこちら
採用ページに「既卒可」と書いていない企業には応募できない?
マイナビの調査では、自社の採用ホームページで既卒者の受け入れについて「特に明示していない」と回答した企業が半数を超えていました。
採用ページに書かれていなくても、求人票の青少年雇用情報欄を見れば応募可否が分かります。それでも不明なら、採用窓口に直接問い合わせてください。
新卒就活時に落ちた企業に、既卒として再応募できる?
ただし、在学中と同じ内容で挑んでも結果は変わりません。企業が見るのは「新卒のときと比べて何が変わったか」です。ガクチカや自己PRを在学中と同じまま提出すれば、成長がないと判断されます。
卒業後に何を経験し、何が変わったのかを語れる状態でなければ、再応募は見送ってください。
落ちた理由の分析と、その後の行動がセットで必要です。

さて、いかがでしたでしょうか。
既卒を新卒枠で受け入れる企業は、2010年代以降で確実に増えました。
ただし、応募できることと、内定が出ることは別の話です。
既卒が勝てるのは、新卒が殺到しない穴場企業です。
既卒になった事実は、変えられません。
ただ、どんな企業を選ぶかは、今日のあなたの意思決定から変えられます。

既卒の就活は、努力の量より「どこを受けるか」で結果が決まります
受ける場所さえ間違えなければ、逆転は普通に起きます
既卒就活に関連する記事もありますので、気になるタイトルから読み進めてみてください。
既卒はインターン参加できない?空白期間の埋め方や参加する裏技解説
内定無いまま卒業→ハロワで探すもことごとく落ちる→もうバイトでいいや→の末路
もう就活やめたい!いやだいやだいやだ…
無い内定(NNT)で人生終了を感じた人へ
内定もらえない=最悪の末路は大嘘。

