就活で親ができることは3つだけ|口出しせずに支える正しい関わり方

就活で親ができることのアイキャッチ画像

就活生の親
就活生の親

就活で親ができることは?

子供の就活をサポートしたいけど…

本ページに辿り着いた就活生の親御さんは、
・就活で親にできることは?
・子供の就活が不安だけど、何をしたらいい?
・就活を全くしない子供が不安です…

という悩みを抱えていることだと思います。

インターンシップからの内定率が50%を超え、大学4年生の春時点で60%以上が既に内定獲得という状況もあり、親として「就活、大丈夫?」と聞きたくなります。

実は、親が子供の就活のためにできることは、情報や業界知識の提供ではなく、お子さんの心を支える精神的なサポートと、就活で必要なお金の工面です。

この記事では、令和の就活で親が果たすべき本当の役割と、今すぐ実践できる7つの方法を紹介します。

まとめ

・親ができることは、口出ししない・お金の不安を消す・逃げ場になる
・親の反対を受けた学生の約3割が内定を辞退しており、反対する時の伝え方は要注意
・就活生は「頼りたいが干渉されたくない」という矛盾状態
・就活で揉めない為には、本音で話せる関係性が重要
「普段と同じ態度で見守ってくれたこと」が、子どもが最も感謝するサポートだった
・親子だけで抱え込まず、大学のキャリアセンターや就活塾など第三者の力を借りるのも一つの手

編集部
佐藤
編集部 佐藤

現役の就活生からヒアリングした「親への不満」や「親に言いにくいけど伝えたかったこと」をまとめました

令和の就活で親がすべきでないNG例も紹介します

もし、お子さんが納得の内定をもらえない場合や、安心できる企業に就職しそうにない状態であれば、令和就活の実態に精通した就活塾に相談してみるよう背中を押してあげたりする選択肢もあります。

就活塾の指導内容やカリキュラムの詳細をまず親御さん自身が知っておきたい場合は、就活塾とは?メリット・デメリットを完全網羅を参考にしてみてください。

目次 表示

  1. 就活で親がやるべきことは「口を出さず、金と逃げ場を用意する」こと
  2. 令和の就活と親の関わり方の変化
  3. 親世代とは大違い!まずは現代の就活事情を理解しよう
  4. 親のNGは「関わること」ではなく「関わり方を間違えること」
  5. 就活で親がやるべきことはこの3つだけ
  6. 【重要】精神的サポートは「同性の親」がうまくいきやすい理由
  7. 絶対にやってはいけない5つのNG行動
  8. 就活生の親に関するよくある質問
  9. まとめ: 親ができることは多くを語らず支え続けること

就活で親がやるべきことは「口を出さず、金と逃げ場を用意する」こと

「親として何をしてあげればいいんだろう」と悩んでいる親御さんは多いです。

ただ、結論から言うとやるべきことはそこまで多くありません。

“口を出さず、お金と逃げ場を用意する”
これが、就活における親の最適な関わり方と言えます。

今の就活はお子さん本人が主体的に進めるものです。
だからこそ、親が前に出すぎると、かえってうまくいかなくなるケースが増えています。

とはいえ、「何もしない」も違います。

就活は、

・想像以上にお金がかかる
・メンタルが大きく削られる

この2つの負担がかなり大きい活動です。

だからこそ親は、下記3つのポイントが重要になります。

・判断や進路には口を出さない
・金銭面の不安はできるだけ取り除く
・いつでも戻ってこれる“逃げ場”になる

このバランスが重要になります。

親の役割は「導く」ではなく「支える」

親としては、「少しでも良い選択をしてほしい」と思うものです。
その気持ちから、つい進路に口を出したくなることもあるでしょう。

ただ、就活においてはこの“導く姿勢”が逆効果になることがあります。

なぜなら、今の就活には明確な正解がないからです。

・安定してる会社のほうがいいんじゃない?
・その業界はやめておいたほうがいいよ
・とりあえず大手を受けておきなさい


よくある言葉ですが、子どもにとってはプレッシャーになります。

企業選びやキャリアの方向性は、本人の価値観や経験によって変わるものです。
親の成功体験は参考にはなっても、そのまま当てはまるとは限りません。

だからこそ大切なのは、進む道を決めることではなく、

どの道を選んでも支えられる状態を作ることです。

ポイントまとめ

・就活に「親が提示できる正解」はない
・アドバイスよりも安心できる関係性が重要
・進路ではなく「状態」を支える意識を持つ

子どもが安心して挑戦できるかどうかは、
どんなアドバイスをしたかではなく、

「失敗しても大丈夫」と思える環境があるかどうかで決まります。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

就活で力を出し切るためには、まずは心理的に安心できる環境が必要です

関わらないのではなく「関わり方」を間違えないことが重要

「口出ししないほうがいい」と聞くと、
何も関わらないほうがいいのでは?と考える方も多いです。

しかし、実際はそうではありません。

就活中の子どもは、

・干渉はされたくない
・色々言われるのは面倒くさい
・でも、本当は頼りたい

という、少し矛盾した状態にあります。

このときにやってしまいがちなのが、毎回「どうだった?」と聞いたり、良かれと思ってアドバイスしたりしてしまうことです。

就活生の親
就活生の親

社会人になる前の最後の「親の努め」と思っていますが、あまり口出しすぎるのは良くないんですね…

令和の就活と親の関わり方の変化

現代の就職活動は、親世代が経験したものとはルールも環境も大きく異なっています。

情報収集はインターネット上が主流となり、選考プロセスもオンライン化が進みました。

就活生の親
就活生の親

変化が激しいのは理解できるけど、具体的にどんな変化があったんですか?

親がまず「今の就活は昔と違う」と認識し、変化に戸惑うお子さんの気持ちを理解することが、適切な関わり方の第一歩です。

親世代とは大違い!まずは現代の就活事情を理解しよう

お子さんの就職活動を適切にサポートするためには、まず親世代の常識を一度リセットし、現代の就活事情を正しく理解することが不可欠です。

選考のオンライン化、「オヤカク」といった新しい文化、そして活動期間の早期化・長期化など、知っておくべき3つの大きな変化点について解説します。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

今のお子さんが戦っている就活は、事情が変わっています

オンライン化が進む選考プロセスと令和就活の新常識

親世代の就活と、今の就活の違いをまず比較してみましょう。

親世代と現代就活の違い

親世代の就活
就活開始時期大学4年の春以降大学3年の夏
情報収集就職情報誌にハガキを送付・WEBで大量エントリー
SNS・YouTubeで情報収集
応募書類簡単な履歴書だけ・各社独自のES
・1項目200〜800字の膨大な文字量
・自己紹介動画
連絡手段電話のみメール・SNS・Webシステムなど多様化
面接対面が基本一次・二次はWeb面接
・最終面接は対面
人気就職先銀行・証券・メーカーコンサル・IT・航空
横にスクロールできます⇨

特に見落とされがちなのが「選考の厳しさ」です。

人気企業では25,000人がエントリーし、内々定が出るのは250人という倍率100倍超の競争が当たり前です。

大学入試とは桁違いの倍率の中で、子どもたちは戦っています。

就活生白鳥さん
就活生白鳥さん

「頑張れば受かる」って言われても、倍率100倍とか想像できない…。

さらに、エントリーシート(ES)の負担も親世代とは比べものになりません。

1社のESを仕上げるだけで、200〜600字の設問が5項目以上あることも珍しくなく、数十社分を書くだけでも相当な時間と体力を消耗します。

「落ちるのが当たり前」の環境で、何社も何社もESを書き続ける。それが今の就活です。

親世代が受けた就活とは、もはや別のものなのです。

「オヤカク」は当たり前?企業が親の意思を確認する背景

「オヤカク」とは、企業が内定を出した後に保護者へ「お子さんは内定を承諾されますか?」と確認する連絡のことです。

マイナビの最新調査によると、オヤカクを経験した保護者は46.2%にのぼります。

企業から連絡を受けた保護者の割合は約46%

企業から「オヤカク」の連絡を受けた保護者の数
2025年度 就職活動に対する保護者の意識調査より引用

ほぼ半数の保護者が企業から直接連絡を受ける時代です。

親世代の就活では考えられなかった状況が、今は当たり前になっています。

なぜ企業がここまでするのか。

理由は明確で、「保護者の反対で内定辞退が起きるから」です。

実際、採用担当者からは以下のような声が報告されています。

採用担当者の実例

・全国転勤のある会社への入社を親に反対され、内々定辞退につながったケース
・地元に就職してほしいという親の意見から、学生が泣きながら辞退の電話をしてきた
・退職金がないことに親からストップがかかり、学生が動けなくなったケース

子どもが自分で選び、頑張って勝ち取った内定を、親の価値観で覆してしまう。このリスクが現実として起きています。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

親世代の「安定性重視」の価値観が、子どもの可能性を無意識に潰しているケースが増えています

オヤカクの連絡が来たら、まずは慌てないことが大切です。

最初にやるべきことは「子ども本人の気持ちを確認する」ことです。

親の役割は「意見を伝える」ことではなく、「判断材料を整理するのを手伝う」くらいにとどめるのが、長い目で見て子どもの成長につながります。

もし親として不安なことがあれば、子どもを通して企業に質問してもらうのがいいでしょう。

給与、福利厚生、転勤の可能性、キャリアパスなど、具体的な疑問は企業も丁寧に答えてくれます。

就職活動の早期化と長期化の実態

「就活ルールでは大学3年の3月から」という話を聞いたことがある親御さんも多いかと思います。

しかし、実態はまったく異なります。

令和の就活リアルタイムライン

大学3年 6〜8月:サマーインターン(実質的な採用選考がスタート)
大学3年 9〜12月:秋冬インターン多数 / IT系・外資はこの時期に内々定も
大学3年 1〜3月:本選考エントリー・会社説明会ラッシュ
大学4年 3〜5月:面接〜内々定のピーク
大学4年 6月:ルール上の面接・内々定解禁日
大学4年 10月1日:内定式

※外資系・コンサル・ITメガベンチャーは大学3年の秋〜冬に内定が出るケースも多数

インターンシップへの参加率は学生の約8割、平均8.6社にのぼります。

そして驚くべきことに、インターン参加者に早期選考を実施する企業が約3分の2、「通常選考で優遇」を含めるとなんと9割の企業が何らかのかたちで優遇しています。

つまり、インターンに参加しないと早期選考のルートに乗れないどころか、本選考でも不利になる時代なのです。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

就活は「短期決戦」ではなく「長期戦」になっています

子どもが大学3年の夏に「インターンに行きたい」と言い出したら、それは決して早すぎではなく、むしろ標準的なタイミングです。

また、大学3年の秋〜冬の時点で「内々定が出た」と聞いても驚く必要はありません。

親のNGは「関わること」ではなく「関わり方を間違えること」

「口を出さないほうがいいと分かっていても、本当に何もしなくていいのか不安」という親御さんの声をよく聞きます。

ここでは、その不安の正体と、正しい関わり方について、データを交えながら解説します。

「何もしないのが正解」という誤解

「口出ししないほうがいい」と聞くと、「完全に放っておくのが正解」と考えてしまう方も多いです。

しかし、大きな誤解です。

実は、子ども自身は「親に頼りたい」と思っているケースが非常に多いというデータがあります。

就活生と親の関係

・就職先を検討する際「親の意見を最も重視したい」学生:24.4%(4人に1人)
・就活が本格化した時期に「一番相談している・したい人」は親が1位:26.0%
・キャリア観に大きな影響を与えた人は親が1位:40.4%
・これまでキャリアについて相談したことがある人は親が1位:61.9%

最後の最後で親に相談する就活生は多い

就活が本格化した時期に1番相談している、相談したい人のランキング
PR TIMESより引用

約6割の学生が、これまでにキャリアについて親に相談した経験があります。

「頼られたくないだろう」と親が距離を取りすぎることは、むしろ子どもが求めているサポートを届けそこねている可能性があるのです。

就活生の親
就活生の親

大切なのは「関わらないこと」ではなく、「求められた時に、正しい形で関われること」なんですね…

普段は静かに見守りつつ、子どもから話しかけてきた時には、しっかり向き合う。このメリハリが、令和の就活における親の適切な距離感と言えます。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

私自身も、最後の最後で親に最終的な相談をした記憶があります

なんだかんだ言っても、最後は1番身近な親に相談したくなるものです

子どもは“助けてほしいが干渉はされたくない”状態

就活生の多くは、複雑な感情を抱えています。「頼りたい」気持ちと「干渉されたくない」気持ちが、同時に存在しているのです。

このことを裏付けるデータがあります。

保護者との関わりで嫌だったこと

・志望業種について意見された:12.6%
・ライフプラン、キャリアプランについて意見された:8.6%
・就職活動の進め方について意見された:8.4%
・志望職種について意見された:8.2%
・進路決定後に進路について意見された:8.2%
・自分の気持ちをくんだ言葉をかけてくれなかった:6.7%
・保護者や別の世代の人と比べられた:5.4%
・他の人や兄弟などと比べられた:4.2%

保護者との関わりで嫌だったことランキング

就活時に親にされて嫌だったことランキング
保護者が知っておきたい就職活動に関するデータより引用

半数以上の学生は、親の関わりを嫌がっていません。

しかし4割弱の学生が、何らかの形で「つらい」と感じた経験があるのも事実です。

つまり、「関わるかどうか」ではなく「関わり方」次第で、子どもの受け止め方は大きく変わるということです。

就活生白鳥さん
就活生白鳥さん

その会社大丈夫?って言われるより、理由なく励ましてくれる方が全然嬉しいですもんね…

親世代が就活していた頃とは、時代背景も労働環境も大きく異なります。

親の「常識」で口を出すと、子どもにとっては単なる的外れな不安の押し付けに感じられてしまうことがあります。

親に求められているのはアドバイスではなく“安全基地”

ここまでのデータが示す通り、子どもが本当に求めているのは、的確なアドバイスではありません。

「何を言っても、否定されない」という安心感を親に求めています。

就活生白鳥さん
就活生白鳥さん

面接で落とされた後に、親からも否定されるのはしんどいです..

親が「正解」を教え込むことよりも、子ども自身が納得して決断できる環境を作ることの方が、長期的にはずっと重要なのです。

「就活における安全基地」と表現しましたが、具体的には次のような親の姿勢です。

具体的な親の姿勢

・結果を出す前から否定しない
・不採用が続いても、人格を否定するような言葉をかけない
・「いつでも家に帰ってきていい」という空気を作る
・子どもが話し始めるまで、じっと待つ

アドバイスよりも先に、まずは「安心できる居場所であること」

これが、令和の就活で親に求められている本当の役割です。

就活で親がやるべきことはこの3つだけ

ここまで、親の関わり方について解説してきました。

では、具体的に「何をすればいいのか」を整理します。

就活で親がやるべきことは、たったの3つです。

① 口出ししない(ただし異変には気づく)

「口出ししない」は、関心を持たないことではありません。

子どもの様子を静かに見守りながら、言葉や表情の変化に気づくことが大切です。

下記の変化に注意

・食事の量が極端に減った、または増えた
・昼夜逆転している、部屋から出てこない
・「就活をやめたい」「もう嫌だ」と口にするようになった
・就活の話題が完全にタブーになっている

就活は精神的に大きな負荷がかかる活動です。

納得できる就活の結果が得られないことから、メンタルを崩してしまう人もいます。

そのサインを見逃さないためにも、「干渉せず、でも見守る」姿勢が求められます。

就活生の親
就活生の親

口出しはしたくないけど、様子がおかしい時はどう声をかければいいんでしょう…

編集部
佐藤
編集部 佐藤

「最近どう?」ではなく「ちゃんと寝れてる?」くらい、就活そのものから少し外れた聞き方がおすすめです

重大な変化のサインを感じたら、まずは就活の話題ではなく、生活面から声をかけてみてください。

② お金の不安を消す(就活は想像以上に費用がかかる)

就活は「お金」が必要です。

これが意外と見落とされがちなポイントです。

就職活動費用の実態
(2026年卒対象)

2026年卒学生が就職活動全体に使った費用の平均:8万2,277円

内訳(平均)
・交通費:2万5,899円(前年より増加)
・宿泊費:2万4,856円(前年より増加)

出典:株式会社インディードリクルートパートナーズ「【2026年卒 就職活動TOPIC】就職活動費用は平均8万2,277円」(2025年7月25日発表)
資料はこちら

就活費用は地域によって大きく差が出る

就職活動全体にかかった平均金額
2026年卒 就職活動TOPICより引用

北海道・東北エリアの学生は前年より約4万4,000円増加しているのに対し、関東エリアの学生は約1万7,000円減少しています。

地方在住で都市部の企業を受ける学生ほど、交通費・宿泊費の負担が重くのしかかる構造になっています。

就活生白鳥さん
就活生白鳥さん

地方から東京の面接に行くだけで、往復1万円以上かかることもザラです…

さらに最終面接では、対面実施の割合が前年より増加しています。

オンラインで進んでいた選考が、最後だけ「現地に来てください」となるケースも多く、想定外の出費に慌てる学生も少なくありません。

「就活の費用は出してあげる」と先に伝えるだけで、子どもの心理的負担はぐっと軽くなります。

お金の心配をしながら就活をしている学生は、「費用がかかりそうな企業は受けない」という選択をしてしまうことがあります。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

「交通費は気にせず、行きたい企業を受けなさい」の一言が、子どもの選択肢を大きく広げます

③ 逃げ場になる(精神的なセーフティネットになる)

就活で傷ついた子どもが「帰ってこられる場所」を持てているかどうかは、就活の結果にも影響します。

実際、就活生が親からのサポートで「良かった」と感じている内容を見ると、意外な結果が見えてきます。

保護者との関わりで「良かったこと」

・普段と同じ態度、見守り役・聞き役に徹してくれた:39.9%(1位)
・個性を尊重し、自分の活動を肯定してくれた:39.2%(2位)
・励まし、癒やし、心の支えになってくれた:37.6%(3位)
・物質的援助をしてくれた:37.0%
・保護者、社会人としての意見をくれた:30.7%

出典:就職みらい研究所「保護者が知っておきたい就職活動に関するデータ10」
資料はこちら

一番評価されているのは「いつも通り」でいること

保護者が知っておきたい就職活動に関するデータ
保護者が知っておきたい就職活動に関するデータより引用

このランキングで最も評価されているのは、特別なアドバイスでも、情報提供でもありません。

「普段と変わらない態度で、見守り役・聞き役に徹してくれたこと」でした。

つまり、就活中だからといって特別に構える必要はなく、いつも通りの家庭であり続けることこそが、子どもにとって最大の支えになるということです。

就活生白鳥さん
就活生白鳥さん

就活中だからって急に優しくされると、逆に「やばいのかな」って心配になっちゃいます

子どもにどんな言葉をかければいいか具体的に知りたい方は、就活を頑張る子供への親の応援メッセージ例文集で、そのまま使える例文とやりがちなNGワードをまとめています。

不採用が続く中で「どこにも行き場がない」と感じてしまう学生は、精神的に追い詰められ、就活への気力を失っていきます。

逃げ場になるために親ができること

・就活の話題を無理に引き出さない
・帰省した時はゆっくり休める環境を整える
・「いつでも帰ってきていい」と言葉で伝える
・失敗しても責めない、比較しない
・いつも通りの家庭の空気を保つ

「どんな結果でも、あなたを受け入れる」というメッセージを伝えることが、子どもが安心して挑戦できる土台になります。

就活は結局、精神力の戦いです。その精神力を支えるのが、家という安全地帯です。

【重要】精神的サポートは「同性の親」がうまくいきやすい理由

ここからは、就活生の親が気をつけるべきワンポイントを解説します。

母親→息子は干渉・管理になりやすい

「同性の親のほうが、精神的なサポートがうまくいきやすい」という声は多いです。

もちろんすべての家庭に当てはまるわけではありませんが、心理学的な観点からも、その背景には理由があります。

心理学では、自分と他者の間に引く境界線を「バウンダリー」と呼びます。

母親と息子の関係では、このバウンダリーが曖昧になりやすいと指摘されています。

「過干渉」が起こりやすい心理的背景

・親自身の不安を解消する手段として、干渉・管理が起きやすい
・「ここからは子どもの領域」という境界線(バウンダリー)が曖昧になりやすい
・特に母親と息子の関係では、世話をする役割が固定化しやすい傾向がある

性格の良し悪しではなく、親子関係の積み重ねの中で生まれるパターンです。

就活生の親
就活生の親

心配なだけのつもりが、気づいたら管理するような言い方になっていたかもしれません…

もちろん、これは「母親が悪い」という話ではありません。

無意識のうちに距離が近くなりやすい組み合わせがある、というだけのことです。

大切なのは、その傾向を自覚した上で、少し意識的に距離を取ってみることです。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

息子と母親の就活関連のバトルは、よく聞く話ですよね…

父→息子・母→娘のほうが本音を引き出しやすい

一方で、「同性の親子関係のほうが本音を引き出しやすい」という声も多いです。

実際、Yahoo知恵袋には、下記のような回答もありました。

親子で食事の席で父→子に直接聞くのが1番

就活で親ができることに関するYahoo知恵袋の回答
Yahoo知恵袋より引用

ただし、これも一概には言えません。

実際、海外の研究では異なる見方も示されています。

オハイオ州立大学の研究チームが1,364家庭の小学生を対象に行った調査では、父親と娘の関係の親密さが、娘の寂しさの軽減と特有の関連を持つことが分かっています。

父娘関係に関する研究より
(オハイオ州立大学)

父親と娘の親密さが保たれるほど、娘の「寂しさ」の減少が早い
・この関係は、母親との親密さを考慮しても変わらず見られた
・父親は娘の不安や悲しみに敏感である可能性が指摘されている

出典:一般社団法人平和政策研究所「父親が子供の発達に独自に影響を及ぼす可能性」
記事はこちら

つまり、「同性だから」「異性だから」という単純な図式だけでは説明できない部分もあります。

実際には、普段からどれだけ本音で話せる関係を築けているかの方が、性別の組み合わせよりも重要だと考えられます。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

「同性だから安心」ではなく、「日頃の関係性がどうか」がやはり本質です

もし同性の親のほうが話しやすいという家庭であれば、無理に両親そろって関わろうとせず、話しやすい方が窓口になるのも一つの方法です。

反対に、異性の親だからこそ伝えられる言葉もあります。

大切なのは型にはめることではなく、それぞれの家庭にとって心地よい距離感を見つけることです。

絶対にやってはいけない5つのNG行動

お子さんを思うあまりの言動が、かえってプレッシャーを与えたり、やる気を削いだりしてしまうことがあります。

特に、親の価値観に基づいた一方的な口出しは、信頼関係を損なう原因にもなりかねません。

ここでは、就活生の親が絶対に避けるべきNG行動について具体的に解説します。

親の価値観や過去の成功体験を一方的に押し付ける

お子さんを思うあまりの言動が、かえってプレッシャーを与えたり、やる気を削いだりしてしまうことがあります。

ここでは、実際の就活生の声をもとに、絶対に避けるべき5つのNG行動を解説します。

「大手企業に入れば一生安泰」「公務員が一番だ」といった、親世代の価値観や成功体験を押し付けるのは禁物です。

就活生の間では、こうした反対を受ける現象が「親ブロック」と呼ばれています。

親ブロックを経験した就活生は62.2%

親ブロックを経験したことがある就活生は62.2%
株式会社アカリクのPR TIMESより引用
編集部
佐藤
編集部 佐藤

アンケートのサンプルは大学院生ですが、4年生大卒の就活生でも「親ブロック」の経験がある人は多いです

よくある「親ブロック」のパターン

・親が特定の業界を嫌っており、その仲間になってほしくない
・親世代の基準で「リスクの少ない」人生を送ってほしい
・転勤などで子どもが離れていくことが怖い
・社会的に評価される「いい会社」を選んでほしい

出典:就活サイト「ワンキャリア」もし親が「この内定、辞退して」と言ってきたら?人生を導く「親ブロック」の処方箋
記事はこちら

Xには、たくさんの「親ブロック」被害を受けた就活生がいました。

親ブロックで最悪

働き方の多様化が進む現代において、お子さんにはお子さん自身の価値観やキャリアプランがあります。

親の意見を伝えることは構いませんが、絶対的な正解として押し付けず、本人がどのような将来を望んでいるのかを尊重する姿勢が重要です。

就活生白鳥さん
就活生白鳥さん

頑張って選んだ会社を「やめておきなさい」の一言で否定されると、自分の判断力まで否定された気分になります…

他の学生や兄弟と就活の状況を比較する

・〇〇ちゃんはもう内定をもらったらしいよ
・お兄ちゃんの時はもっと早く決まっていたのに
・大手企業に就職しないと将来安定しないよ


など、他の学生や兄弟と比べる発言は、お子さんに不必要な焦りや劣等感を与えるだけで、何も良いことを生みません。

実際、就活相談の掲示板には、優秀な兄弟と比較されるプレッシャーに苦しむ声が多いです。

就活で兄弟と比べられた

就活で兄弟と比べられた声:Yahoo知恵袋より引用
Yahoo知恵袋より引用

親が直接比較の言葉をかけたわけではなくても、優秀な兄弟の存在そのものがプレッシャーになっていたと綴っています。

就職活動の進捗状況や結果は人それぞれです。

比べるべきは他人ではなく、過去の自分です。

就活生白鳥さん
就活生白鳥さん

口に出されなくても、「比べられているかも」と自分で勝手にプレッシャーを感じてしまうこともあります

お子さん自身のペースを尊重し、本人が自分の軸で就活を進められるよう見守りましょう。

「就活どう?」と選考状況を過度に詮索する

親としては心配でつい聞いてしまいがちな「就活どう?」という一言も、お子さんにとっては「早く結果を出せ」という催促に聞こえてしまうことがあります。

実際、「内定が出たかしつこく確認してくる」ことは、就活生が親をうるさいと感じる代表的な瞬間としてX投稿が多かったです。

就活生がうるさいと感じる親の質問例

・「就活どう?」を毎日のように聞いてくる
・「内定出た?」をしつこく確認してくる
・選考結果が出るたびに詳細な報告を求める
・LINEの既読がつかないと催促の連絡が来る

就活の状況を知りたい場合は、「何か手伝えることはある?」「話したくなったら、いつでも聞くからね」と、受け身の姿勢で寄り添う方が、お子さんも安心して自分の状況を話しやすくなります。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

「聞かない」のではなく「聞き方を変える」だけで、受け取り方は大きく変わります

子どもに無断で企業へ問い合わせや内定辞退の連絡をする

心配するあまり、お子さんに無断で企業に選考状況を問い合わせたり、親の判断で内定関連の書類を処理したりするのは、絶対にやってはいけない究極のNG行為です。

noteでは、広島出身就活生の実体験が綴られています。

読み進めていけば、どんどん心に入ってくる内容なので、お子さんの就活に悩む親御さんは、ぜひ一度読んであげてください。

母親に内定承諾書を破り捨てられた話

・広島出身の学生が東京のベンチャー企業から内定を獲得し、母親に報告
・母親は猛反対し、実家に郵送していた内定承諾書を無断で破り捨てる
・「大学費用の1500万円返せ」と言われ、仕送りも停止される
・本人は一度は心が折れかけるも、最終的に自分の意思を貫くことを決意
・母親と正面から対立した末、1年後にようやく承諾書へのサインを得る
・その後、母親は病気で他界。本人は「あれが最後の親孝行の機会だった」と振り返る

母親に破り捨てられた内定承諾書



出典:note「私の最終面接官はお母さんだった ~親に内定承諾書を破られた話~」(なつぽん氏)
記事はこちら

就活生の親
就活生の親

そこまでするつもりはなくても、つい手を出してしまう親御さんもいるかもしれません…

この事例では、その後3か月にわたって親子関係が深刻に悪化し、本人は「自分の就活は間違っていたのか」と自己否定に追い込まれていました。

本人の意思を無視して内定の承諾や辞退を迫る

お子さんが内定を獲得した企業に対して、親が「そんな会社はやめておけ」「こちらの方が将来性がある」などと、本人の意思を無視して承諾や辞退を迫るのもNGです。

実際、親の反対をきっかけに内定を辞退してしまう学生は少なくありません。

就職先について親から否定的な意見や反対をされた学生のうち、結果として内定を辞退した割合:約3割

出典:マイナビ「2022年卒大学生活動実態調査(9月)」/マイナビキャリアサポートにて紹介
記事はこちら

約3人に1人が、親の反対によって自分の意思を曲げているということです。

子どもが「なぜその企業に入社したいのか」を見つめ直すきっかけになる場合もありますが、多くのケースでは、単に親を納得させられず、諦めざるを得なかっただけというのが実態です。

最終的にその企業で働き、キャリアを築いていくのはお子さん自身です。

親の意見としてアドバイスすることは問題ありませんが、最終的な意思決定は本人が下すべきもの。

お子さんが自分で決める権利を尊重しましょう。

編集部
佐藤
編集部 佐藤

3割という数字は、それだけ多くの若者が納得のいかないキャリアをスタートしているということでもあります

ここまで、保護者側の視点で解説してきました。

一方で、就活生が実際にどう感じているのかは、なかなか見えないものです。

就活生本人のリアルな声を知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。

▶︎【本音を暴露】就活で親がうざい・しんどい10選|過干渉をかわす5つの方法を解説

就活生の親に関するよくある質問

ここからは、就活生の両親から寄せられる質問を回答していきます。

就活にかかる費用はいくらくらい援助すれば良いですか?

就活にかかる費用の全国平均は10万円前後です

ただし、お住まいの地域よって大きく変動します。
スーツ代や交通費、書籍代など、何にいくら必要かをお子さんと話し合い、家庭の状況に合わせて無理のない範囲で援助額を決めると良いでしょう。

子どもの内定先に反対したい場合はどうすればいいですか?

「反対」ではなく「質問」から入ることがおすすめです

親から否定的な意見や反対をされた学生の約3割が、結果として内定を辞退しています。

頭ごなしに反対を伝えると、子どもは説得ではなく拒絶されたと感じ、対話にならなくなってしまいます。

反対を伝える前の4ステップ

①反射的に否定せず、まず「なぜその会社を選んだの?」と事実を聞く
②「あなたは間違っている」ではなく「お母さん(お父さん)はこう感じて不安なんだ」と自分の気持ちとして伝える(Iメッセージ)
③心配な点は「一緒に調べてみよう」と協働の姿勢で提案する
④最後は「決めるのはあなただからね」と、決定権が本人にあることを明言する

就活塾に通わせるべきか迷っています。判断基準はありますか?

判断基準は、子ども自身が「体系的に対策したい」という意思を示しているかどうかです。親主導で無理に通わせても、本人のやる気がなければ効果は出にくいためです。

就活塾に向いている人・向いていない人の具体的な特徴や、判断基準となる6つのチェックポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。


就活塾は行くべき?意味がないと言われる理由・必要性を解説

まとめ: 親ができることは多くを語らず支え続けること

就活で親ができることのアイキャッチ画像

さて、いかがでしたでしょうか。

ここまで、令和の就活事情の変化から、親のNG行動、正しい寄り添い方まで詳しく解説しました。

就活は、子どもが初めて自分の人生を自分で選ぶ場です。

親にできることは、実はそう多くありません。しかし、その少ないことを本気でやり切れるかどうかが、子どもの就活の質を大きく左右します。

最後に、ここまでの内容をまとめて終了とします。

本ページのまとめ

・親は「口出ししない・お金の不安を消す・逃げ場になる」をする
・親の反対を受けた学生の約3割が内定を辞退しており、反対する時の伝え方は要注意
・子どもは「頼りたいが干渉されたくない」という矛盾した状態
・就活で揉めない為には、日頃からの本音で話せる関係性の方が重要
「普段と同じ態度で見守ってくれたこと」が、子どもが最も感謝するサポートだった
・親子だけで抱え込まず、大学のキャリアセンターや就活塾など第三者の力を借りるのも一つの手

編集部
佐藤
編集部 佐藤

お子さんが就活の不安を1人で抱え込んでいるようなら、大学のキャリアセンターや就活塾への相談を、そっとアドバイスしてみてください

本人の代わりに動くのではなく、選択肢を提示してあげることが、親としてできる最後のひと押しです

令和就活のリアルな悩みに関連した記事もありますので、お子さんが悩んでいる就活の本質を把握しておきたい親御さんは、気になるタイトルから読み進めてみてください。

就活で親がうざい・しんどい10選|過干渉をかわす5つの方法を解説

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