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既卒の新卒扱いは9割弱が内定なしってどーゆーこと?
本ページに辿り着いた方は、
・「9割弱が内定なし」は本当?
・既卒だと何をしても新卒に勝てない?
・既卒にも大手内定の可能性は残っている…?
という疑問や不安をお持ちのことだと思います。
結論、
『既卒者の9割弱に内定がない』ではなく『既卒を受け付けている企業の9割弱が、既卒に内定を出していない』という状態でした。
そこで、最新の就活事情や就活塾の関連情報をまとめている「就活塾の羅針盤」を運営する私が、最新の既卒者の内定状況を調査して検証しました。

既卒者の9割が内定無し、と言われるデータの裏側を紐解きます
結論、既卒者の就活が難しいのは事実ですが、実態を知れば戦い方も変わります
既卒から大手企業に行きたい人は、東証プライム企業からスカウトが届くオファー型サイトを試してみたり、既卒や就職留年・就職浪人生向けの就活塾に相談してみたりするのがおすすめです。
就活塾の指導内容やカリキュラム詳細を知りたい人は、就活塾とは?メリット・デメリットを完全網羅を参考にしてみてください。
「既卒者の新卒扱い、9割弱が内定なし」という数字は、就活生側のデータではありません。
既卒採用を掲げている企業のうち、実際に既卒へ内定を出した企業が1割以下ということです。


え、既卒の話じゃなくて企業側の話だったんですか…?

「9割弱が内定無し」というデータは、既卒者全体を分母にした訳ではなく、既卒を受け付けている企業数を分母にしています
「9割弱が内定なし」の主語は既卒者ではなく企業
9割弱というのは、既卒の応募を受け付けながら、実際には既卒を1人も採用しなかった企業側の数です。
既卒者100人のうち89人が内定を取れなかった、という意味ではありません。

なんで意味が湾曲して予測検索に出てくるようになったんですか…?
言葉の出どころを辿っていくと、2011年に書かれた1本のAmebaブログに行き着きます。
会計士試験に合格したものの就職先が決まらず、既卒として100社以上に応募した人が書いた記事です。
アメーバブログの記事(2011年)

分母は「既卒の応募を受け付けた企業」
・既卒に内定を出した企業:13.7%
・既卒に内定を出さなかった企業:86.3%(=9割弱)
・既卒者本人の内定率を示した数字ではない
元記事:既卒者の新卒扱い 9割弱が内定なし(2011年)
しかも、アメーバブログ内で紹介されている元データの引用元は、既に無効なリンクになっています。
元データの参照URLは以下
(無効なURLになっています)
http://carrera.jinzainews.net/article/body/17fa58db2ecf6c05ff20592cd8eb03df

アメーバブログの記事でも「既卒者は相当厳しい」と書きつつ、最後は「受け入れてくれる企業は必ずある」と締めています
煽るために書かれた記事ではありません

なぜ、9割弱の企業は既卒を採らなかったんですか?
応募は受け付けてたんですよね?
企業が既卒採用に踏み切れていない実態は、マイナビの調査からも読み取れます。
既卒を受け入れている企業のうち、自社の採用ホームページに既卒可であることを明示していない企業が半数を超えています。
既卒可を自社サイトに記載しない企業が半数超


「既卒採用」を明示している企業は少ないんですね…
なぜですか?

企業側として「既卒を受け入れている=優秀な新卒を採用できない会社」と見られることを恐れているんだと推測できます
デメリットはあってもメリットはあまりありません
既卒を積極的に採りにいく会社だと思われたくない、という本音が透けて見えますね。
既卒者全体の内定率は約5割というデータもある
既卒者全体を分母にした調査では、内定を保有している既卒は「49.3%」でした。

既卒者の約半分が内定を獲得できているんですね
既卒者の内定保有率は49.3%

ただし、49.3%という数字を鵜呑みにするのも危険です。
分母はマイナビに登録して就職活動を続けている既卒者235名であり、就職活動をやめてしまった既卒者は最初から含まれていないからです。

回答者235名と規模は小さい調査なので、参考値としておきましょう
2011年の「9割弱」は、2026年時点で「6割弱」まで下がっています。
既卒を積極的に応募する企業が増え、実際に内定を出して既卒者を受け入れる企業も増えています。

今は、既卒を採用する会社も増えているんですね
既卒就活でも安心できるってことですね
残念ながら、そう単純な話でもありません。
数字の中身を分解していくと、既卒が今も苦戦する理由まで見えてきます。
【2026年最新】既卒応募可は71%、うち採用に至ったのは43%
厚生労働省の最新調査では、新卒枠で募集した企業のうち71%が既卒の応募を受け付けていました。
そのうち実際に既卒の採用に至ったのは43%、至らなかったのは57%です。
2011年に9割弱だった「既卒を採らなかった企業」の割合は、2026年時点で6割弱まで下がっています。
既卒を採用した企業は43%

既卒者が応募可能な企業は約7割で、その内、採用に至った企業は43%という実態でした。
裏を返せば、半数以上の57%の企業は、既卒者を採用した実績がない会社でした。

既卒可の企業を片っ端から受けても、半分以上は既卒を採用した実績がない会社です
業界別に見ると既卒が内定を取れる可能性は2倍以上違う
厚労省の調査を業種別に分解すると、既卒の採用実績には大きな差がありました。
最も既卒を採用しているのが「医療・福祉」で、最も採用実績が少ないのが「製造業」です。

医療や福祉は人手不足が顕著なので、その分、既卒採用も積極的なんですね
業種別の既卒応募可率と採用率(2026年)
横にスクロールできます⇨
| 業種 | 既卒応募可 | 既卒を採用した割合 |
|---|---|---|
| 医療,福祉 | 84% | 54% |
| 情報通信業 | 82% | 45% |
| 金融業,保険業 | 79% | 48% |
| サービス業 | 78% | 47% |
| 宿泊業,飲食サービス業 | 78% | 44% |
| 学術研究,専門・技術 サービス業 | 74% | 37% |
| 建設業 | 73% | 36% |
| 卸売業,小売業 | 70% | 43% |
| 生活関連サービス業, 娯楽業 | 69% | 42% |
| 運輸業,郵便業 | 64% | 38% |
| 不動産業,物品賃貸業 | 61% | 38% |
| 製造業 | 60% | 33% |
業種によって2倍以上の開きがありました。

メーカー志望なんですけど、製造業が一番低いんですね…
製造業は、新卒一括採用の慣習が最も強く残っている業界です。
4月入社を前提に工場配属や研修スケジュールが組まれているため、採用の時期をずらしにくい事情があります。
一方、医療・福祉や情報通信は人手不足が深刻で、入社時期の融通も利きやすい構造です。

志望業界を変えろという話ではありません
ただ、製造業だけに絞ると分の悪い戦いになるので、併願先の設計が重要になります
既卒者の受け入れが緩和されましたが、既卒就活が楽になったわけではありません。
制度が緩和されても解消されない、3つの構造的な壁が残っているからです。
それぞれを詳しくみていきましょう。
応募OKでも採用実績のない企業が半数以上
既卒就活が難しい理由は、シンプルに「内定獲得率が低いから」です。
応募はできるのに採用実績はない、という企業が数多く存在しています。

社外的なアピールで「既卒応募OK」と打ち出していますが、実際に採用しているのは新卒のみ、みたいな会社はたくさんあります
既卒の応募を受け付けた企業のうち、採用に至ったのは43%でした。
残り57%は、既卒の応募を受け付けながら1人も採用しなかった企業です。
既卒者からすると、応募先の半分以上が実質的に空振りに終わる可能性を抱えています。

応募できる企業を探すだけで一苦労なんです…
実際、既卒者へのアンケート結果では、「既卒を本当に採用している会社を見つけるのが難しかった」という声が確認できます。
既卒者の6割が「企業を探すのに苦労した」

既卒を本当に採用している企業の探しにくさが、既卒の就活効率を大きく下げています。
一方で、既卒を「新卒扱い」している企業は、高確率で実際の内定・採用まで行っています。
業界別に企業一覧を、下記の記事で紹介しているので、受ける企業を探している人は参考になるはずです。
新卒就活でつまずいた経歴が尾を引く
既卒応募を歓迎している企業は増えましたが、卒業からの経過年数や年齢がシビアに見られてしまうのも事実です。
「卒業後3年以内は新卒扱い」という要請があっても、どこで線を引くかは企業に委ねられています。

採用責任者の中には、既卒者を「腫れ物」として見る人がいるのも事実です
元をたどれば、2011年のブログ記事の筆者も、既卒就活で最も苦しんだのは年齢の問題だと書いていました。
会計士試験に挑戦していた期間があったため、新卒より年齢が高く選考でネックになったという内容でした。
現在でも、この壁は完全には消えていません。
既卒者が不利な現状は続いている
既卒だからかの腫れ物に触る的な感じの慎重さを出されるのが本当に辛い、、
— ren @MW (@renbaby19_94) June 2, 2024
冷静なると大学1浪歴あるんだったわ。馴染みすぎて忘れてた😅
— 社会から逃れたい奴(元高望み落ちこぼれ就活生) (@DTP2QUk9DVV2Kbh) March 24, 2022
年齢的に実質2浪の既卒とか不利すぎて人生詰んだわこれ。プライド高いから許せん 日本壊れろ!
年齢が上がると、比較対象が新卒だけではなくなる点も見逃せません。
25歳や26歳になると、同年代には社会人経験を積んだ第二新卒がいます。
ポテンシャルで見られる新卒と、実務経験を持つ第二新卒の両方と、同じ土俵で比べられることになります。

卒業して時間が経つほど、どんどん不利になっていくんですね…
年齢そのものより「卒業後の時間の使い方」を見られている点です。
既卒で経験・スキルが全くない場合、同じ年齢の第二新卒と比べられるので、まず勝ち目がありません。
既卒になった後、ハローワーク中心の就活で苦戦する人も少なくありません。実際の失敗パターンと逆転法は、内定ないまま卒業→ハロワで全落ちする末路で詳しく解説しています。
新卒と同じ土俵で比較され既卒理由を必ず聞かれる
既卒応募OKや既卒採用が進むようになっても、「既卒は、一度社会のレールから外れた人」と認識されることは多いです。
必ず「なぜ既卒になったのか」を問われます。

既卒が新卒と比較されるのは、避けられませんね…
採用担当者は、既卒になった経緯を通じて、その人の考え方や行動の傾向を見ようとしています。
実際の採用現場の温度感は、Yahoo知恵袋に寄せられた元採用担当者の回答からも読み取れます。
既卒は通常の新卒とは同じ扱いはされない


仮に1年や2年の既卒期間がある場合、間違いなくその期間に何をしていたか?を質問されると思っていた方が良いですね
留年や浪人で卒業がずれた場合は新卒同様に見てもらえることが多い一方、卒業してからの期間は「何をしていたか」を厳しく確認されます。
職歴のなさが選考で不利に働いた実例も、当事者の投稿として残っています。
新卒失敗して既卒になった


既卒っていうだけで落とされてる気がして、面接が怖くなってきました…
一方で、企業が既卒に期待しているのは「卒業後の経験による成長や気づき」と「入社への熱意」で、どちらも6割を超えています。
既卒になった理由を前向きに語れるかどうかが、合否を分ける分岐点になります。

既卒理由は必ず聞かれるからこそ、準備した人としていない人で差がつきます
ここからは、既卒が大手企業の内定を勝ち取るための具体的な戦い方を解説します。
既卒就活の難易度は変わらず難しい状況ですが、内定確率を高める方法があるのも事実です。
それぞれを詳しくみていきましょう。
「応募可」ではなく「既卒の採用実績あり」で企業を絞る
既卒の採用実績がある企業に応募先を絞る方が、効率良く面接対策ができます。
既卒応募可の企業でも、半数以上は既卒を採用していない実態ですので、既卒採用の経験がある会社を選ぶのが正攻法です。

応募可と採用実績ありは別物なので、実績のある企業をどう見分けるかが鍵になります
既卒の採用実績を確認する方法は、下記が考えられます。
既卒の採用実績を確認する現実的な方法
・採用サイトの内定者を確認する
・既卒専用ページの有無を確認する
・応募欄に「既卒」の有無を確認する
・就活エージェントに確認させる
・リクナビやマイナビでの表記を確認する
自分でできる確認方法だと、公開情報しか拾えないので、非公開情報は就活エージェントに聞く方法があります。
例えば、既卒就活に強いUZUZだと、紹介先企業との強固なパイプラインがあるので、過去採用者の実績や傾向を細かく教えてもらえます。
既卒就活に強いUZUZ


既卒を新卒枠で受け入れている実在の企業は、業界別に別記事でまとめています
青少年雇用情報欄で既卒応募可を確認した会社だけを載せています
既卒を新卒扱いで受け入れている企業の具体名は、既卒を新卒扱いする企業一覧で業界別に紹介しています。
通年採用や秋採用を実施している大手グループ企業を狙う
大手を狙うなら、通年採用や秋採用を行っている企業が狙い目です。
入社時期を4月に固定していない企業ほど、既卒を受け入れる余地が大きいためです。

4月入社にこだわらない企業は、既卒への心理的なハードルも低い傾向があります
例えば、外資系企業で有名なアクセンチュアは「9月入社」も多いです
既卒を新卒枠で受け入れている大手企業10社
| 企業 | 既卒の受け入れ方 |
|---|---|
| ソフトバンク | ・「ユニバーサル採用」で新卒既卒を問わない ・一度就職した人の再挑戦も可 |
| ソニーグループ | ・既卒3年までは新卒枠で応募可 ・通年で複数職種を募集 |
| 楽天グループ | ・新卒既卒不問(就業経験3年未満も対象) ・4月と10月の年2回入社 |
| サイバーエージェント | ・募集要項に「既卒可」を明記 ・通年採用(入社は原則4月推奨) |
| DeNA | ・既卒新卒を問わずエントリー可 ・4月と10月の入社に対応 |
| ユニクロ | ・通年採用で在学中も既卒も応募可 ・3月と9月の年2回入社 |
| ニトリ | ・2026年度から通年採用を導入 ・卒業3年未満は内定後すぐ入社可 |
| パナソニック | ・既卒も新卒採用に応募可とFAQに明記 ・国内外の大学卒業者が対象 |
| アクセンチュア | ・新卒既卒対象のエントリーレベル採用 ・外資系で9月入社の枠もある |
| 三井物産 | ・卒業後3年以内の既卒は新卒採用に応募可 ・応募前に最新の募集要項の確認が必須 |

大手でも既卒を受け入れてる会社って、ちゃんとあるんですね
特に狙い目なのが、大手企業のグループ会社です。
親会社ほど倍率が高くない一方、待遇や研修は親会社に準じているケースが多くあります。
知名度で敬遠されがちなグループ会社は、既卒にとって穴場になりやすい選択肢です。

募集状況は年度で変わるので、応募前に必ず各社の最新の採用ページを確認しておきましょう
年度によって既卒の扱いが変わる可能性もあります
他にも、大手グループ企業を希望する人は「インターン」に参加するのもおすすめです。
インターンに参加すれば、本選考前に採用責任者にアピールできたり特別選考ルートに乗れたりできます。
既卒になった理由を前向きに言語化する
既卒の面接で必ず聞かれるのが「なぜ既卒になったのか」です。
この質問への答え方で、合否が大きく分かれます。

既卒になった理由に対して、答えの正解が分かりません…
既卒になった理由を面接で伝える時は、正攻法の型があります。
「事実 → 反省 → 変化 → 今」の順に話せば、どんな理由でも前向きに伝わります。
既卒の理由を伝える4ステップ
① 事実:何があったかを短く、正直に言う
② 反省:何が足りなかったのかを自分の言葉で認める
③ 変化:卒業後に何を考え、何を行動に移したか
④ 今:だからこそ、この会社で何をしたいのか
⬇︎
①②を長く話さない。時間の大半は③④に使う

言い訳っぽくダラダラ話さず、既卒を経験したからこその変化や今からの目標を話すと好印象です
実際の解答例については、「面接回答例」で具体例を紹介しています。

さて、いかがでしたでしょうか。
ここまで、「既卒者の新卒扱い 9割弱が内定なし」という数字の正体から、最新データでの検証、既卒が大手内定を取るための戦い方まで解説しました。

「9割落ちる」って思い込んでたので、正直ホッとしました
でも、企業選びを間違えたら意味ないんですね
「既卒応募OK」と書いてある企業の半数以上は、実際には既卒を1人も採用していません。
応募できる企業と、内定が出る企業は、今でも別物なのです。
逆に言えば、既卒の採用実績がある企業さえ見つけられれば、勝率は大きく変わります。
・「9割弱が内定なし」は既卒者全体のデータではない
・2026年時点で既卒応募可の企業が71%、うち採用した企業は43%
・既卒応募OKの企業と実際に採用している企業は別物
・世の中に既卒は受け入れられつつあるが、未だ難易度は高い
・既卒の採用実績がある会社はUZUZに聞くのがおすすめ

既卒就活が新卒より厳しいのは事実です
ただ、「9割落ちる」と怯えて動けなくなるほど絶望的な状況でもありません
既卒就活に関連する記事もまとめているので、気になるタイトルから読み進めてみてください。
既卒はインターン参加できない?空白期間の埋め方や参加する裏技解説
内定無いまま卒業→ハロワで探すもことごとく落ちる→もうバイトでいいや→の末路
もう就活やめたい!いやだいやだいやだ…
無い内定(NNT)で人生終了を感じた人へ
内定もらえない=最悪の末路は大嘘。

